キング40周年ジャパンモデル


プーマキングXLの日本オリジナルモデルである。 レトロな感じを残したデザインがキングXLの特徴のひとつにもなっていたが、ジャパンオリジナルは、見た目はエレガント。 スッキリとしたデザインに仕上がっている。


ホワイトボディーにネイビーのラインでスッキリと仕上がっている為、スパイク全体のバランスに注目してしまうところだが、アウトソールにネッツァーAPTOラストを採用し、ねじれを利用しフィット感を高める形状を網羅しつつも、つま先部に広いスペースを確保している。


つま先部のスペースは、真横からはハッキリと確認できる。 基本の足型はワイドタイプではないが、つま先の厚みが今までのスパイクとは明らかに違う。


今まで出会ったスパイク達の中でも、これほどの厚みを誇るスパイクにはお目にかかった事がない。 プーマジャパンのチャレンジ精神を、このスパイクの中に見つける事が出来る。常にスパイクは進化する宿命を持っているとでも言いたげである。


アウトソールとつま先の形状の新しいバランスを生み出しながらも、もう1点特筆すべきは、インサイトとアウトサイドがそれぞれに違う質感を持っているという事である。 オフセンターレーシング(シューレースを中心から外側にずらす事で、インステップ時のキック面積が広がり、ボールからの衝撃を和らげ、プレッシャーをより広く分散<プーマジャパン定義>)の機能面、デザイン面を再定義したかのように、つま先の内側、インフロント部には、アウトサイド部に使用されるアッパーの上からもう1枚アッパーがプラスアルファされている。


インフロン部は単純にアウトサイド部の2倍の強度になっているのである。


スパイクのダメージを考えると、インフロントの方がアウトフロントよりも早い。 ならば単純にインフロント部の強度を上げるのは、ごく自然の事のようにみえる。だが、強度だけを上げてしまえば、フィット感は損なわれ、ボールタッチの感覚が極端に鈍る。


FKなどを任されるキッカーならば、スパイクのインフロント部に対して強度のみを求める事などもっての他である。 常に精度の高いキックが最優先される役割を担っているのである。


ここで先述した広いつま先が生きてくる。 インフロント部のアッパーに強度を上げながらも、足の指は自由に動くスペースがある。つま先が自由自在に横へ動くスペースではなく、縦に動くのである。


インフロント部の強度を上げて、なおかつ指先が圧迫感を感じると、スパイクからフィット感を感じる事は皆無である。 強度とフィット感の微妙なバランスを自ら再定義し、その難題を見事に突破したプーマキングXLJ。


キング誕生40周年を、ジャパンオリジナルスパイクとしても自ら祝っているようである。


プーマ：プーマリーガXL J(ホワイト×リオレッド
プーマ：プーマリーガXL J(ホワイト×Tゴールド)



アッパー：天然皮革（カンガルーレザー）+人工皮革　ナイロンパイル ライニング
アウトソール：合成樹脂（TPU12本スタッド）
ネッツァーAPTOラスト
重量：右245ｇ　左247ｇ(25.5センチ当社測定)
品番：101838　01



プーマラスト形状別カテゴリー
【ネッツァーラスト】【ネッツァーワイドラスト】【FEラスト】【FCラスト】
【APTOラスト】 【APTOワイドラスト】【コンフォートラスト】