ロベルト・バッジョを語る時、私はスパイクに足を通すと同時に、思わずバッジョのDVDにも再度目を通したくなる。　というよりも左目で右脳を刺激しながら、バッジョの美しい姿脳裏に焼きつけ、右目でイタリアの至宝の姿を描きだそうとする。その中で、「私とボールとの間に絆があったのです」　「すべての時間はサッカーをする為にあったのです」なる言葉を目にすると、イタリア語をもっと勉強しておけばよかったと思うほどである。　彼の言葉を目ではなく、耳で感じたかった、と思うのである。　そんな彼の記憶に残るプレーの数々はディアドラスパイクと共にある。　それは今更語る事でもない。　それは当たり前の事となっているからである。　それがなぜあえて言う必要もない事になったのか、それは信頼以外の何物でもないだろう。　バッジョがバッジョである為に、イタリア産のディアドラが必要であったのだ。　ディアドラはサッカー界のラファエロとも比喩される芸術的なプレーを支え続ける事で大きなものを得る事が出来たのである。　それがMD.PUソールであり、今なおディアドラの丸ポイントには熱い信頼がある。　足を通したものなら誰もが感じることであるが、スパイクのソール形状から特性により、内側への加重が郡を抜いているのである。　強く踏み込んだ際に、外側に力が逃げるのを、MD.PUソールががっちりつかんで離さないのである。　ブレードソール全盛にあり、今なお売れる丸いポイントには、理由がある。　セリエ至上の歴史上の人物との信頼関係を築き続けたプライドもある。　ディアドラマジックは、いつも必ずスパイクのどこかに潜んでいる。　その力が開放される時、ファンタジスタと呼ばれるプレーが生まれるのである。